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いのちと健康を守る学習交流会を開催

〝社会保障としての国保制度に変えていくための改善運動を〟
広商連共済会の「いのちと健康を守る学習交流会」が3月24日(日)に湯来交流体験センターで西部民商から5名、県内民商42名の参加で行われました。
学習会は千葉県社保協国保責任者の鈴木英雄さんを講師に迎え、「国保改善運動」について講演が行われました。

講演では千葉県を例にして市町村国保が抱える構造的な問題として以下の3つを上げられました。

1・高齢化と医療費高騰の問題として、年齢構成が高く、医療費水準が高いことが挙げられ、高齢化社会において医療費の負担が増大していること

2・財政基盤の問題として所得水準の低さにより、保険料負担が重くなっていること、保険料(税)の収納率低下により一般会計からの繰り入れや繰り上げ充用が行われていること

3・財政の安定性と市町村格差の問題として財政運営の不安定さや市町村間の格差、特に小規模な市町村の保険者が財政面でのリスクを抱えており、地域間の格差も存在していること

これらの問題を解決するために都道府県化して市町村に都道府県の言いなりになってやりなさいという姿勢が強くなっていることや、「増税はとりたてて初めて完結する。そうしないといくら増税しても成り立たない。そのためにひどい徴税をしようとする職員を作ろうとしている」と問題点を挙げ、それに対して私たちの果たす役割として、まずは社会保障としての国保制度に変えていくために、階層や立場を超えた色々な団体や自治体職員たちと協力・共同した運動を起こすことや、全国知事会の要望に基づく1兆円の公費投入、統一保険料と法定外繰入の廃止を許さず、保険料(税)を応能負担の原則にすることや、強権的徴収に対して徴収緩和措置を行っていくことが必要であることを述べられました。

学習会の後は広島県の伝統芸能の神楽(かぐら)鑑賞し、参加者と交流を深めました。
学習交流会に参加した三村共済理事長からは国が進める自助・共助・公助について「自助・年に一度は必ず健診を受ける事(共済会による健診はより重要になる)、共助・国に対して市町村民の健康と暮らしを守るために堂々と意見を言うべき。特定健診等で更に充実させること。公助・保険料が各市町村によって格差があるのは憲法違反であり、国によって解決すべき。軍拡・大企業減税などの予算を社会保障に回すべき」と感想を述べられ、神楽については「第一演目の〝悪狐伝〟のセリフの多さに驚いた。激しい舞いと響きわたる太鼓と笛の音、若い人たちが伝統芸能を守り、伝承しようとする勇気に感動した。通常神学団といえば地方が多いと思うが市内中心付近の神学団は珍しいと思う。それぞれ職業難で大変だが是非伝統芸能を守ってほしい」と言われていました。

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